離職率が高い介護業界と無資格者の採用
木曜日, 7月 6th, 2017日本社会は高齢化が進み、多くの高齢者が介護を必要としている時代になりました。このような状況の中、介護業界が提供するサービス内容は注目を集めており、高齢者やその家族にとって大きな支えとなっています。しかし介護業界は深刻な問題も抱えています。その中の一つは、介護の仕事が重労働であるにも関わらず他業種と比べて賃金が安く、離職率が高いという問題です。
介護の仕事の中で最も過酷とされている作業の一つに、入浴サポートなどの身体介護作業があります。高齢者の中には当然のことながら大柄な人もおり、そのような人の体重を支えて入浴サポートをすることは身体的にかなり大きな負担がかかるのです。この作業が原因で慢性的な腰痛やぎっくり腰になってしまう人もいて、体力的な問題から退職を余儀なくされる人もいます。また入所型施設で勤務する場合、日中の勤務に加えて夜勤勤務をする必要も出て来ます。夜勤勤務に就くことは精神的ストレスの増加にもなり、これも介護の仕事を長く続けることができない大きな原因の一つになっています。
退職者が増えてしまうと残された現場スタッフの負担はさらに増加してしまいます。このような状況を改善するため、介護施設では有資格者だけではなく無資格者の採用も行い、人材確保にあたっています。無資格者を採用して、初めの内はできる仕事が限られていますが、働きながら資格を取ってもらい、施設内でできる介護の仕事を増やしていくという仕組みを作っているのです。
マイナスなことばかりを取り上げましたが仕事のやりがいや、資格によっては高給与もあるため正社員になりたい方にはおすすめの業界と言えます。